オフィスセキュリティの対策方法とは?費用目安と意識すべき5つのポイント

- 「オフィスセキュリティの対策を進めたいが、何から着手すれば良いかわからない」
- 「具体的なオフィスセキュリティの対策方法が知りたい」
など、自社におけるオフィスセキュリティの対策方法にお悩みの方は多いでしょう。
企業の情報や資産、社員の安心・安全なオフィス環境を守る手段として、オフィスセキュリティの対策を実施する企業は多くあります。
しかし、オフィスセキュリティの対策方法は多岐にわたるため、オフィスの規模や社員数・来訪者数、ワークスタイルなどに応じて実施方法を検討しなければなりません。
本記事では、来訪管理受付システム「VisitView」を提供する弊社の知見を活かし、自社のオフィスセキュリティを見直す際に意識しておきたい5つのポイントについて解説します。また、オフィスセキュリティの具体的な対策方法・費用の目安も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
オフィスセキュリティとは?
オフィスセキュリティとは、企業の情報や資産、働く社員を守るために欠かせない対策のことです。
企業で使用しているシステムへのアクセスを制限し、情報漏洩を防ぐ「情報セキュリティ」、社員や配達事業者・来訪者などの導線を制限する「空間セキュリティ」の2種類あります。
社員証や来訪者パスなどによる入退館管理、オフィスワークで利用しているシステムへのアクセス制限、万が一に備えた防犯カメラの設置など、対策方法はさまざまです。
オフィスセキュリティ対策の重要性
オフィスセキュリティ対策が重要視されている背景には、既存オフィスにおける以下のリスクを回避する目的があります。
- 機密情報や顧客データなどの情報漏洩
- オフィス資産の流出
- 不審者の侵入
オフィスセキュリティでは、機密情報や顧客データなどの「情報セキュリティ」と、不審者の侵入を防ぐ「ゾーニング」が重要です。これらを意識していないと、事業資産や企業の機密情報が盗難されたり、社員が危険にさらされたりする可能性があります。
オフィスセキュリティは、それらのリスクから企業の資産や社員を守るために重要な対策方法の1つです。
オフィスセキュリティ対策で意識すべき5つのポイント
オフィスセキュリティの対策を実施する際、意識しておくべきポイントは以下の5つです。
企業の資産を把握する
対策方法に優先順位を付けて対応する
セキュリティシステムやツールを導入する
セキュリティを意識したオフィス設計を検討する
ゾーニングを実施する
それぞれ、なぜこのようなポイントを意識すべきなのか、理由や効果と具体的な実施方法について解説します。
企業の資産を把握する
オフィスセキュリティ対策を進めるにあたり、まずは企業の資産を把握しましょう。企業資産とは、金銭的な価値だけでなく、情報や社員などの経営に欠かせないあらゆる要素を指します。資産に応じたセキュリティを導入するためにも、まずは企業の資産を把握することが大切です。
対策方法に優先順位を付けて対応する
企業の資産が把握できたら、重要度の高いオフィスセキュリティから対応していきます。予算には限りがあるため、優先順位を付けて対応しましょう。中長期的な視点に立ち、オフィス移転時には、オフィスセキュリティを踏まえたレイアウトも検討しておくことが重要です。
セキュリティシステムやツールを導入する
優先度に応じて、セキュリティシステムやツールを導入し、対策を進めていきましょう。情報を守るためであれば、社員の権限を管理してアクセスを制限するのも良いでしょう。また、オフィスで働く社員を守るためであれば、セキュリティゲートや入退館管理システム、防犯カメラの導入などもおすすめです。
セキュリティを意識したオフィス設計を検討する
システムやツールの導入だけでなく、セキュリティを意識したオフィス設計も必要です。社員に応じてツールの管理権限を分けたり、会議スペースとして個室を設けたりするのも、セキュリティレベルの高いオフィス設計につながります。
ゾーニングを実施する
ゾーニングは、オフィスセキュリティの要となるポイントです。ゾーニングがうまくできていれば、オフィスのセキュリティレベルは大きく向上します。重要度に応じて適切に情報を管理し、社員と来訪者のスペースを分けるためにも、ゾーニングを実施しましょう。ゾーニングの詳しい実施方法については、次項で詳しく解説します。
オフィスセキュリティの要「ゾーニング」について
オフィスセキュリティ対策のうち、空間セキュリティにおいて重要な施策が「ゾーニング」です。ゾーニングとは、セキュリティレベルの高さに応じてオフィス空間に仕切りを設けたり、社員の役職や来訪者など人に応じて導線を分けたりする対策方法を意味します。
ゾーニングは、オフィスセキュリティ対策だけでなく、業務オペレーションの効率化も意識することが重要です。たとえば、オフィスに来訪した人が、セキュリティレベルの高い情報資産が保管されている部屋の前を通らず、応接室や会議室などに向かえるような導線にする方法が挙げられます。
オフィスセキュリティ対策におけるゾーニングで重要なのは、エントランスやオープンスペース・フリースペースなどの不特定多数が集まる場所と、セキュリティレベルの高い場所を切り離すことです。
ゾーニングを実施する際は、企業資産を保護する目的だけでなく、社員の安全性確保や業務効率化につながる導線の確保なども総合的に検討する必要があります。
オフィスセキュリティの具体的な対策方法
オフィスセキュリティの対策方法として、以下の例が挙げられます。
対策方法 | 概要・目的 |
---|---|
金庫 | 物理的に情報や資産を守るための設備 防火金庫なら火災対策にも効果的 |
シュレッダー | 個人情報や機密書類の取り扱いに欠かせない設備 処分時の情報漏洩を防げる |
パーティション・ 仕切り |
デスクに個別で仕切りを設けたり、オフィスと会議室を分けたりするのに利用する |
防音・ サウンドマスキング |
会話内容を周囲の人に聞かれないようにする設備 会議室の防音対策のほか、特殊なBGMで聴き取りにくくするサウンドマスキングもある |
システムアクセスの生体認証・ パスコード管理 |
業務用のパソコンや端末を使用する際に、本人確認をする対策方法 |
セキュリティソフトウェア | サイバー攻撃や不正アクセスに備えるソフトウェア |
情報管理マニュアル | 情報漏洩リスクに対する知識を社員に身に付けてもらうためのマニュアル |
防犯カメラ | 不審者の侵入リスクに備えるための設備 顔認証ができるAIカメラもある |
セキュリティゲート | オフィスや施設への立ち入りを物理的に制限できる設備 |
入退館・入退室管理システム | 入退館・入退室管理システムは、受付システムとも呼ばれる設備 誰がいつ入退館したか記録でき、受付業務の無人化も実現可能 |
これらは、あくまでオフィスセキュリティの一例です。企業の内情や規模に応じて、必要なオフィスセキュリティ対策の方法は異なります。また、複数の方法を組み合わせて導入することにより、よりハイレベルなオフィスセキュリティ対策が実現できるでしょう。
オフィスセキュリティ対策にかかる費用の目安
オフィスセキュリティ対策にかかる費用の目安は、約100万円~1,000万円です。企業の規模や実施するセキュリティ対策の方法によって、費用に大きな差があります。とくに大規模な企業の場合、情報資産を守るためにサーバーの保守などサイバー攻撃に対するセキュリティ対策を講じると、1,000万円以上の費用がかかるケースも少なくありません。
空間セキュリティ対策を実施するケースでは、オフィス設計や新たなセキュリティシステム・設備の導入に費用がかかります。たとえば、入退館・入退室管理システムを導入する場合、簡易的なセキュリティシステムであれば月額数万円から導入可能です。
しかし、不審者をブロックするためのセキュリティゲートを設置すると、数百万円単位の費用が必要になることもあります。選定するシステムや設備によっても費用が異なるため、まずは優先順位を決めてオフィスセキュリティの対策を少しずつ進めていくと良いでしょう。
オフィスセキュリティなら入館・退館管理システムの「VisitView」がおすすめ
オフィスセキュリティの対策方法はさまざまですが、来訪者の管理を目的にセキュリティレベルの向上を図りたいのであれば、「VisitView」がおすすめです。「VisitView」なら、来訪者の予約管理から入退館記録・認証・来訪ログの管理まで、一元化が可能です。
ゲストカード(ICカード)やQRチケットの発行にも対応しており、オフィスセキュリティの対策を行いながら来訪者受付の無人化も実現できます。有人受付とセキュリティゲートの併用やテレビ電話受付ができるほか、エレベーターや施設予約との連携ができるのも特徴です。
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